旬に美味しい花わさび

山葵(わさび)といえば、寿司や刺身でお馴染みの
日本独特の食材です。

日本では古くから食用されていたようで奈良時代の文献などにも
載っており、学名も「wasabijaponica」といいます。

わさびは、水のきれいな涼しい場所を好むため、
山間にある渓流の浅瀬などで栽培されています。

普段、私たちがすりおろして食べているのはわさびの根茎です。

そのわさび、葉や花も食べられることをご存知でしょうか。

わさびは、1年中を通して収穫できますが、
花が咲くのは2月下旬から4月にかけての春の間だけです。

花わさびは、花が咲く手前のつぼみの状態で収穫され出荷されます。

花わさびといっても、本当に花そのものを食べるというよりは、
つぼみをお浸しにしたり醤油漬けにして楽しむものなのです。

実際に食べてみると、わさびの香りがふわっと鼻に抜けてゆきますが、
すりおろして食べるときほど強くはなく、たいへん爽やかな味がします。

本当に短い間だけ店頭に並ぶ食材ですので、
この時期のお買い物のときにはよく注意して探してみてください。