しらうおは小さくてもカルシウムたっぷり

島根県にある宍道湖の「宍道湖七珍」のひとつ「白魚(しらうお)」は、
一般的にもなじみの深い食材です。

加工品としては「ちりめん」、「しらす干し」が有名です。

しらす干し100gで、カルシウムが1日分(約500mg)摂れるといわれています。

骨ごと食べられるので、カルシウムを多く摂ることができます。

たんぱく質は100g中13.6gと豊富に含まれています。

やわらかいため、小さい子供や高齢者の方に向いている食材です。

名前の由来は、文字通り体の全体が白いためです。

体色は透明で死ぬと白くなります。

よく似た魚に「しろうお(素魚)」がありますが、こちらは、
スズキ目ハゼ科シロウオ属で、しらうおはサケ目シラウオ科シラウオ属です。

見分け方のポイントがあります。

脂ビレがしろうおには無く、しらうおには有ります。

上から見た頭の形が、しろうおは丸く、しらうおはとがっています。

早春にかけての春の風物詩の一つである「おどり食い」は、
生きたものを二杯酢でいただきます。

しらうおは網に掛かるとすぐに死んでしまうほど弱い魚なので、
おどり食いは漁獲地などでしか食べることができません。

意外にも、おどり食いをうたっているもののほとんどは、
しらうおではなくしろうおが使われているそうです。