庶民野菜の王様!もやし

低価格で身近な野菜のもやしは、
納豆や豆腐と並び、日本の食卓を支える強い味方です。

一年中手に入るので旬を意識することはあまりないのですが
実は旬は、春なのです。

春は、芽吹きの季節ですものね!

屋外の畑ではなく、工場の中で春の温度と湿度を保ち
農薬などを使用せずに、きれいな水で安全に管理生産されています。

95パーセントが水分といわれており、特に栄養分などには期待せずに
ボリューム満点のおかず!として口にすることが多いですが
もやし=生命の芽と呼ばれているように、栄養にもボリュームがあります。

植物性タンパク質の緑豆や大豆を発芽させたのが、[もやし]。
名前は、[萌やす]ことから変化したようです。

同じように
発芽野菜のかいわれ大根やブロッコリースプラウト、豆苗も
色や姿こそ違いますが、実は[もやし]といえますね。

もやしは、発芽すると同時に、それまで豆の中にはなかった、
ビタミンCやGABA、消化酵素アミラーゼを作り出します。

ビタミンCには、コラーゲンを作る美容効果や感染症の予防効果があります。

GABAは、ここ数年よく耳にする言葉ですが、
興奮を鎮めたり、リラックス効果があるという成分です。

炭水化物の分解酵素アミラーゼは、胃腸の調子を整えます。

更に、豊富な食物繊維も体内の老廃物を排出することで腸内環境を整える働きをします。

ビタミンB1、B2、カルシウム、鉄まで含まれており、
もやしは、家計を救うばかりでなく、健康も支える大切な存在といえるでしょう。

もやしは、袋の中で呼吸しています。

一か所小さな穴を開けると少し日持ちがします。

傷みが早いので、新鮮な内に発芽パワーをおいしくいただきましょう。

また、歯ごたえが良くなるというので、
ひげ根を取ってしまいがちですが、実はひげ根にも栄養があります。

栄養を取るか?見た目や食感を取るか?

いずれにしても、よく洗ってから使うとシャキッとしますよ!