春の風物詩「ホタルイカ」の産地

富山名物であるホタルイカ(蛍烏賊)は、
普段は深海(200m~600mの深さ)で生息しています。

春になると、産卵のために海面に上がってきて、
海岸近くまで群れとなってやってきます。

ホタルイカの体には、大小多数の発光器があり、
刺激を受けると、青白く光るのが特徴です。
この様子が春の風物詩になっています。

富山湾でホタルイカが光っている海面のことを、
「ホタルイカ群遊海面」と言い、
富山市常願寺川河口から魚津港までの沖合1.3kmが
国の特別天然記念物として指定されています。

主に、定置網で引き上げて漁を行います。
新鮮な刺身は、春の時期限定で食べることが出来ます。

富山湾の中でも、滑川市で獲れるホタルイカは有名で、
市内の富山湾沿いには「ほたるいかミュージアム」があります。
ホタルイカの生態や漁の様子を分かりやすく説明しています。

旬の時期には、ホタルイカに直接触る体験をしたり、
レストラン内で食事をしたりと、ホタルイカについて、詳しく知ることができます。
家族連れでも楽しめる施設となっています。

ホタルイカは、肉厚で甘みがあり、旬を味わえる食材の一つですが、
その産地は、特別天然記念物に指定されている「ホタルイカ群遊海面」を見に行く
観光名所としても人気があります。

富山県以外では、兵庫県でも獲れ、日本海全域と、
北海道から熊野灘までの太平洋にも分布しています。