「春の使者」蕗の薹を食べて気持ちも身体も元気に!

春が旬の食材と言えばたくさん思い浮かびますが、
この時期だけにしか出回らない貴重な食材を食べてみたいと
思う人も多いでしょう。

春先にしか芽を出さない蕗の薹(ふきのとう)は、
まさに貴重そのものです。

てんぷらや、和え物として、古くから使われてきた食材です。

「春の使者」と言われるほどで、
冬眠から目覚めた熊が、栄養を得るために
一番最初に口にするほどの栄養価も備えています。

蕗の薹には、カリウム、アルカロイド、ケンフェロール、
フキノリド、ビタミンE、ビタミンKなど、
有用な栄養成分が数多く含まれています。

カリウムは高血圧の予防効果があり、アルカロイドには
腎機能・肝機能の向上、ケンフェロールは発がん抑制効果、
フキノリドは消化促進効果、ビタミンEは更年期障害予防や
抗酸化作用、ビタミンKは骨粗しょう症予防と言うように、
小さな食材から多くの効果が期待できるのです。

ぜひ子に時期に食べてみたい蕗の薹ですが、山で採取するときは、
気を付けなければならないことがあります。

「ハシリドコロ」という、蕗の薹によく似た毒草が存在するのです。

ハシリドコロの芽とフキノトウの見分け方

  • フキノトウの苞には白い綿毛が密生していますが、
    ハシリドコロの芽には毛はほとんどありません。

  • フキノトウの苞の中にはつぼみがたくさん詰まっていますが、
    ハシリドコロの芽の中は葉が重なりあっています。(つぼみは少ない)

www.tokyo-eiken.go.jp/assets/plant/hukinotou.htmより引用

小春日和の心地よい野外で、蕗の薹を採集して料理するなんて
考えるだけでも素敵ですが、経験のない人は、店頭での購入が
安全です。