古代エジプトから食べられてきた大根

大根はとても古い時代から栽培されてきました。

古代エジプト時代にはすでに栽培されていて、
ピラミッド建設に従事した労働者が食べていたという記録が残り、
壁画に大根が描かれたりしています。

また古代ギリシアでも栽培されていて、
アポロの神殿にも奉納されていました。

西ローマ皇帝のカール大帝は、
大根を薬用植物として農民に栽培を義務付けたといわれています。

日本においても、大根は弥生時代には栽培されていたといわれています。

日本最古の歴史書として知られる古事記には、
古墳時代の仁徳天皇の恋歌の中で、乙女の白い腕を例える言葉として
「大根(おほね)根白(ねじろ)の白腕(しろただむき)」と歌われています。

また、鎌倉時代に吉田兼好によって書かれた徒然草には、
ダイコンの薬効についての記述があります。

室町時代の頃から庶民の間にも普及するようになり、
調理方法も煮る、焼く、炒める、和えるなど多様に発達しました。

江戸時代になると、栽培技術や品種改良が発達して
切り干し大根や漬け物ができるようになり、
食卓を飾る野菜の主役となりました。

★大根の詳しい知識はこちらです。
大根 – だいこん – radish