ブロッコリーや白菜も「菜の花」の仲間だった
春に田んぼ道を歩いたり、車や電車で出かけたりすると、
黄色い菜の花を見かけ、春の訪れを感じるものです。
そんな時、咲いている菜の花をよく見ると、
少し見た目の違う花や、白い花があることに気付きます。
実際に、菜の花には多くの種類があります。
食用として食べる菜の花には、様々なアブラナの品種のものがあり、
主にアブラ菜、カラシ菜、セイヨウアブラ菜がスーパーで売られています。
よく、「菜の花」という植物があると勘違いされていますが、
「菜の花」とは、アブラナ科の植物の総称のことだったのです。
その他に、菜の花の仲間には、
小松菜、ブロッコリー、白菜、大根等があります。
これらの野菜は、花が咲く前に収穫され、食卓に並びます。
そのため、どれも冬野菜です。
一方、菜の花は、つぼみ、花茎の部分を食べますが、
食用としての旬は3月ごろです。
旬の「菜の花」には、ビタミンB群の一種の葉酸や
ビタミンCが多く含まれています。
葉酸は、新しい赤血球を正常につくるために不可欠な成分で、
緑葉色野菜に多く含まれています。
菜の花には100gあたり340μgの葉酸が含まれ、
これは、同じ量のなばな、ほうれん草、モロヘイヤよりも多い数値です。
葉酸は光に弱く、時間が経過すると分解されてしまいます。
そのため、菜の花は、買ってからなるべく早くたべるといいでしょう。
また、葉酸は水溶性ですので、水に溶けだしてしまっても
無駄なく摂取できるよう、スープや汁で食べることをお勧めします。
また、ビタミンCの含有量は、
赤ピーマンや芽キャベツ、ブロッコリーより多く、
皮膚や骨の強化、健康維持に効果があります。
見た目もよく、栄養面でも優れた菜の花、
旬の時期しか食べられない野菜ですので、ぜひ春の食卓にどうぞ。