丸くて小さなマッシュルームには、ビタミン類がたっぷり
マッシュルームは、一年中出回っている「きのこ」の一つです。
原産地はヨーロッパで、世界中で多く栽培されていますが、
3月から6月および11月から12月に出回る量が多くなります。
日本では、千葉県、茨城県、岡山県で多く生産されています。
肉質が厚く、歯触りが良いのが特徴です。
真っ白なホワイトマッシュルームと、茶色いブラウンマッシュルームの
二種類があります。
これらは、菌の種類が異なります。見た目だけでなく、味も違います。
ホワイトマッシュルームは、上品でやさしく、まろやかな味わいです。
一方、ブラウンマッシュルームは、香りが良いのが特徴です。
生でも食べられるきのこですが、煮るとうま味があり、だしが出ます。
味が良いのには、含まれる栄養素に秘密がありました。
「マッシュルーム」には、「こんぶ」に多く含まれる、
うま味成分のグルタミン酸が多く含まれています。
しいたけの3倍程多く含まれています。
また、きのこのうま味成分として知られるグアニル酸は、
しいたけの半分程度入っています。
さらに、ビタミン類も多く含まれています。
ビタミンB2は、発育を促し、過酸化脂質からの害を防ぐ働きがあります。
マッシュルーム100gあたり1.54mg含まれるパントテン酸は、
エネルギー生産を円滑にしたり、免疫力を高める効果があります。
また、ビタミンB群の一種であるナイアシンも多く含まれていますが、
この物質は、エネルギー代謝の補酵素として、重要な役割を果たしています。
キノコ類には栄養が豊富に含まれていることで有名ですが、
ビタミン類の他にも、たんぱく質、カリウム、食物繊維等の
栄養素がマッシュルームには多く含まれています。
このように、マッシュルームは、味と香りを楽しむだけでなく、
うま味やビタミン類等の栄養素が豊富な食材です。