春を感じるたらの芽の旬はいつ?

2月頃から、スーパーでたらの芽の天ぷらを目にし、
春の到来を感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

たらの芽は、昔から春の味覚として好まれ、「山菜の王様」と
呼ばれている山菜です。

しかし、たらの芽の天然ものの旬は4月~6月上旬となり、非常に短い期間です。

地域によって収穫できる時期は異なりますが、桜の咲く時期が旬と覚えると、
わかりやすいです。

それでは、なぜスーパーには2月頃に、たらの芽が出回るのでしょうか。

実は、たらの芽はハウス栽培が可能なのです。

主なハウス栽培の方法は、たらの木の芽の部分を切断して、
水槽に浸した状態で育てます。

ビニールハウスの温かい環境で芽を成長させ、若芽のうちに収穫します。

このように、ハウス栽培により、食べられる時期が長くなったことで、
桜の咲く前から、ほろ苦い春の味覚を感じることができるようになりました。

旬が短い天然ものですが、味、香り、歯ごたえがハウスものと比べると
格別と言われています。

また、天然ものには茎にとげがありますが、ハウスものにはとげが少ない
という特徴もあります。

収穫時期の短い天然ものとハウス栽培したものの違いを、
ぜひ、ご自身の舌で確かめてみてはいかがでしょうか。