イカダイエット?!

烏賊(イカ)は軟体動物でもっとも進化した頭足類に属する、
十腕目の総称です。

世界中の海に分布しています。

しこしことした歯ごたえと、特有のうま味と甘味が特徴です。

イカは歯ごたえがあるために
消化が良くなさそうだと思われがちですが、
消化率はスルメイカで93.5%、スルメで90.0%と
他の魚類と変わらないほど高いのです。

姿形が特徴的で、体は胴、頭、腕の3部からなり、
腕は10本、このうち2本は触腕と呼ばれ、
他の8本より長く、エサ捕まえるときなどに使われます。

背には軟骨と石灰質でできた厚い甲羅があります。

腹面には排泄物を対外に出す漏斗があります。

口は頭部前側の中央にあり、腕に囲まれています。

その口の中には、「からすとんび」と呼ばれるくちばしがあります。

目は大きく発達しており、腹部にイカ墨が入った墨袋があります。

胴には菱形や楕円形のヒレがあり、
これを「えんぺら」や「耳」などと呼んでいます。

イカは種類が多く、日本近海だけで約130種も生息しています。

日本は世界最大のイカ消費国であり、
世界のイカの総漁獲量の約60%を消費しているともいわれています。

漁獲量は、スルメイカが圧倒的に多く、総漁獲量の約40%を占めています。

日本海沿岸、北海道、三陸を中心として漁獲されています。

スルメイカは生食にするほか、冷凍や乾製品に加工されています。

スルメイカからつくられる「スルメ」は、
ケンサキイカに次いで上物とされているため、
二番スルメとも呼ばれています。

ケンサキイカは、本州中部から四国、九州に分布し、
特に長崎県の五島列島が本場とされています。

ケンサキイカからつくられるスルメは最上品とされていて、
一番スルメや五島スルメとして有名です。

ケンサキイカに姿形が似ているヤリイカは、
ケンサキイカよりも胴と触腕が細く、
後端がとがっている特徴が名前の由来です。

北海道以南に分布し、お刺身として非常においしく、
干物にしたものは「ササズルメ」と呼ばれています。

他にも、アオリイカ、コウイカ、カミナリイカ、ホタルイカ、アカイカ
などの種類があります。

イカには良質のたんぱく質やリン脂質が多く含まれていて、
リン脂質には抗酸化作用があるといわれています。

イカといえば「タウリン」です。

タウリンは注目の栄養素で、アミノ酸の1種で、
コレステロールの代謝を促し、血液サラサラ効果、
心臓や肝臓の機能アップ、視力の回復、インスリン分泌促進、
高血圧の予防など、多岐にわたる効果があります。

近年では、ダイエット効果もあるといわれて注目されています。

そのうち「イカダイエット」なんてはやるのかもしれません。