クレソンをもっと身近な野菜に
原産国はヨーロッパで、「クレソン」とはフランス語です。
独特な香りと、辛みがあり、オランダから日本に伝わったことから、
日本では、「オランダがらし」とも呼ばれていました。
辛味があるのは、葉や茎の部分です。
肉料理や魚料理に添えられます。
栄養が豊富で、肉料理に添えることで、
食物繊維やミネラルを補う役割を果たしています。
以前は、主に洋食レストランで扱われていましたが、
近年、スーパーでも販売されたりと、身近な食材になってきました。
ヨーロッパや中国では、薬としてクレソンが利用されていたこともあり、
健康に良いとされる成分が豊富に含まれています。
中でも、カロテンはクレソン100gあたりに2700μg含まれています。
カロテンは、抗酸化作用があり、血をきれいにする為、
動脈硬化や高脂血症等に効果があります。
現代人の悩みである生活習慣病を予防するのに期待できる野菜です。
また、ビタミンCも豊富で、100gあたりに26μg含まれています。
ビタミンCは茹でると水に溶けだしてしまいますが、
クレソンは生で食べられるというメリットがあり、
その心配はいりません。
辛味成分であるシニグリン配糖体は、食欲を刺激する作用があります。
カラシナ、ブロッコリー等、アブラナ科の植物に多く含まれます。
さらに、カルシウムは、100gあたり110mg含み、
この数値は、ほうれん草の3倍に相当します。
このように、健康に良いとされるクレソンですが、
これまではレストランで付け合せとして食べるイメージが高く、
あまり馴染みがない野菜に感じるかもしれません。
しかし、クレソンをもっと身近に感じることができる食べ方はたくさんあります。
実は、クレソンが特産品になっている村があります。
クレソンの出荷量は、山梨県が半数以上を占めていますが、
その中でも、クレソンで有名な村が、山梨県の道志村です。
道志村は、日本一のクレソン出荷量を誇る村です。
ここの特産品は、クレソンアイス、クレソンカレー、
クレソンうどん、クレソン饅頭等があり、
意外性のあるお土産が多数販売されています。
こんな食べ方もできるのかと驚かされ、料理の参考になります。
様々な食材と組み合わせて、クレソンを身近な野菜として
ぜひ食卓に取り入れてみてください。