ほっき貝は色鮮やかな海の恵み

北寄貝(ほっき貝)のことはご存知でしょうか?

茹でた身の色は赤と白で、なんだかおめでたい感じのコントラストが目を引く貝です。

正式名は姥貝(うばがい)というこの貝、寿命が30年以上といわれ、
長く生息することから、そのように呼ばれたそうです。

主に北海道や東北の太平洋側で多く水揚げされています。

一年中味わうことができますが、
12月から3月までが最も美味しく、
栄養価が高い時期とされています。

4月から7月が産卵期で、貝の中には栄養が豊富に蓄えられ、
更に冷たい海水で身が引き締まり歯ごたえも良いのです。

さて、この北寄貝、どのように調理して食べますか?

生のままで刺身に?

生のほっき貝は、アイボリーと薄紫色で、
見た目にはかなり地味なのですが、
(良い意味で)期待を裏切る絶品です!!

プリッとした触感と海の栄養分が、
そのままギュッとつまったような磯のかおりを楽しめます。

貝好きにはたまりません。

これがいちばん美味しい食べ方ではないでしょうか?

独特の磯のかおりがするので、火を通して、
香りを少しとばしたレシピも人気があります。

サラダ、カレー、グラタン、炊き込みご飯、
BBQでは下処理済の身を貝殻にのせ網焼きに、
そしてしょう油一滴!最高です。

加熱すると色合いが良くなり、見た目がキレイで食欲も出ますね。

多くのほっき貝は、貝殻が黒くボイルした身が赤くなるのですが、
青森県三沢産のものは、貝殻が茶色がかっていて、
ボイルすると身がほんのりピンク色になるんですよ。

春らしくやさしい色合いです。

白っぽい冬景色の中に赤やピンクのような色を目にすると、
春を感じてうきうきしませんか?

元気ももらえるような気がします。

元気は、本当にもらえます。

ほっき貝には、疲労回復に役立つタウリン、カルシウムや鉄などのミネラル、
そしてビタミンB12が含まれています。

ビタミンB12は神経の治療によく使われるそうで、体内時計を正常化するんだとか。

生活リズムを整えたいとか時差ボケに効果が期待できます。

カルシウムは神経を穏やかにします。

不安やストレスの多い現代人には必要とされる成分です。

サプリメントや栄養ドリンクは手軽ですが、
こうして旬の美味しい味わいと必要な栄養を
同時に摂ることがとても幸せですよね。

ほっき貝の下処理は少し手間がかかりますが、
新鮮な旬の味覚をどうしても味わいたくて無心に取り組んでしまいます。

最後に、ほっき味噌のレシピをご紹介します。

下処理しボイルしたほっき貝をみじん切りにし、
ほっき貝とみそ、みりん、酒を少しずつ合わせ鍋に入れ(好みで加減)
水気がなくなるまで混ぜながら火にかけます。

仕上げに長ネギのみじん切りを加えてでき上がり!

酒の肴にどうぞ。