上品な味の高級魚「鰆(さわら)」
鰆(さわら)は、名前が示す通り春が旬の魚です。
そのため俳句でも春の季語とされています。
岡山県民には欠かせない食材といわれており、
消費量は全国の約3割で取扱高もナンバーワンです。
岡山名物の「ばらずし」には欠かせないものです。
新鮮なものは刺身として食べられることがありますが、
筋肉中に寄生虫がいることがあるので注意が必要です。
たんぱく質が多く、脂質、ビタミン類も一般の白身魚より多く、
サバ科の魚ですがクセが無くあっさりしていて、
高級魚とされています。
鰆は、DHAやEPAが豊富に含まれており、
血栓の予防やガンの抑制効果などがあるといわれています。
良質のたんぱく質、鉄分も多く含まれています。
カルシウムの吸収を促進する効果のあるビタミンDの含有量が
多いので、骨の健康維持に有効です。
また、ビタミンB12が豊富で、DNAの合成や調整に
深く作用し、正常な細胞の増殖を促す効果があります。
鰆は、和食の基本的な素材のひとつとされ、焼き物、
お吸い物などに欠かせないものとされています。
鰆の西京漬けも有名ですが、栄養価の高い日本の
伝統食材である味噌とよくあい、栄養の相乗効果をあげる
食材の一つとして重宝されています。