ウニは香り高く淡泊甘美な海の栗
トゲトゲの殻が特徴のウニの食用の部分はウニの生殖巣で、
精巣よりも卵巣の方が黄色っぽく、味も良いです。
主に食用とする種類は、バフンウニ、エゾバフンウニ、
アカウニ、キタムラサキウニ、ムラサキウニなどがあります。
全国の海に分布しており、その種類は国内だけでも100種類を越えます。
旬は漁場によっても異なります。
食べている海藻や水域によって、ウニの色、香り、味、軟度が違いますが、
特に昆布の豊富な海に育つバフンウニが色が赤くておいしいといわれています。
ウニは海草を食べて育つのですが、昆布が育つ北の海では、
おいしいウニが獲れるのです。
ウニの主成分はたんぱく質と脂質で、
ビタミンA、ビタミンB1、B2が豊富に含まれるほか、鉄分も多いです。
ウニの塩漬加工品は「雲丹」の漢字を用い、
生の状態は「海栗」と「海胆」の漢字が用いられます。
「海栗」と「海胆」は意味で使い分けられています。
「海栗」はウニの姿形からの由来で、
「海胆」は滋養強壮に効果がある栄養豊富な食物という意味です。
ウニの英語名はsea urchin(海のいたずらっ子)です。
トゲトゲでつつかれると痛い、
海(sea)のいたずらっ子(urchin)という意味です。
他に、sea chestnut (海の栗)とも呼ばれています。