春の食材ツクシは栄養抜群☆

春になると土筆(ツクシ)が田んぼの土手や野原に生えているのを見かけます。

ツクシを見つけると春が来たなぁと実感します。

ツクシは俳句の世界では春の季語として使われます。

ツクシ(土筆)の正式名称は、トクサ科トクサ属のスギナです。

スギナはシダ植物の一種と言われています。

シダは、花が咲かない植物です。

そのため、タネはなく胞子で増えていくというから驚きです。

普段私たちが、食べているツクシは胞子茎と言われる部分です。

ツクシには薄茶色の袴が付いていて、固い緑色の穂がありますが
この固い緑色の部分は胞子で、成長すると胞子を放出します。

その後ツクシはスギの木のようになります。

ツクシを選ぶポイントは、頭の部分が固く締まっていてまだ胞子を
散らしていないものを選ぶことです。

開いたものは枯れる前なので美味しくありません。

子どもの頃は、たくさん採りたい一心で何でも採っていましたが
後で母に「開いたものは食べられない」と言われショックを受けたものです。

茹でるために下準備として袴を取らなくてはなりません。

これがなかなか大変で、子どもの頃はとても嫌でした。

ツクシ1本にいくつもの袴が付いているので、全部剥き終わるには
結構時間がかかります。

しかもあくが強いので剥き終わる頃には、
手が真っ黒になっていることもしばしばです。

それでも美味しいものが食べられると思って、子どもなりに頑張ったものです。

袴を取ったツクシをあく抜きするために茹でます。

茹でたものは冷凍保存することもできます。

こうしておけば、時期外れでも食べることができます。

オススメの料理はツクシの卵とじ、佃煮、珍しい物ではみそ汁、
天ぷらも良いです。

天ぷらにする時は、茹でずに衣をつけて揚げますが春の山菜と一緒に
揚げると良いかもしれないです。

栄養としてはカリウムや鉄を多く含んでいます。

ビタミンE、食物繊維、パントテン酸はほうれん草の倍も含まれています。

カリウムは利尿効果があり、ビタミンEはビタミンAの酸化を防止してくれるので
老化予防に期待できます。

少し苦みのあるツクシですが、春を感じるにはもってこいの
食材だと思います。