栄養価も高い百合根は、保存に注意
百合根は、茶碗蒸しに入れるぐらいで
あまり馴染みのある食材ではないかもしれません。
でも実はスープや和え物、卵とじ、天ぷらなど、
幅広く料理に活用できる食材なんです。
古くから漢方としても扱われている食材で、
栄養価が非常に高いのも特徴です。
百合根には、良質のデンプンが多く含まれており、
ジャガイモの2倍のたんぱく質を含んでいます。
また、水溶性食物繊維のグルコマンナンが豊富で、
便秘解消などの整腸作用があります。
グルコマンナンの効能には、
コレステロールや糖の吸収を抑制する効果もあり、
動脈硬化の予防や糖尿病予防にもなります。
それに加えて、多種のアルカロイド成分が含まれていて、
精神安定や安眠にとても効果があります。
このように栄養価の高い百合根を
旬のこの時期に料理に活かさない手はありません。
そんな百合根ですが、
買ってきて保存するときには注意しなければなりません。
百合根は水分を含むと、傷むのが非常に早くなります。
そのため、冷蔵庫で保存する場合は、
新聞紙に包んだ上に、ビニール袋に入れるぐらい
厳重に保存するぐらいでちょうどよいです。
八百屋さんでは、おがくず入りの箱入りで売っている場合もあります。
その場合、そのまま冷蔵保存すると2、3か月は保存できます。
水洗いや鱗片をばらしてしまった場合は、
蒸すか、塩で固ゆでしてからラップに包み、
冷凍保存することをおススメします。
このように保存には気をつけながら、
旬のおいしい百合根を、いろいろな料理で楽しんでみてください