茶碗蒸し以外でも美味しい、ほくほくの百合根

百合根といえば茶碗蒸しに欠かせない具のひとつです。

脇役のイメージがあると思いますが、実はこの百合根、
茶碗蒸し以外にも美味しく食べれる調理法、
主役の食材になることもあるのです。

その名のとおり食用百合の根であるこの食材、
漢方では、咳どめ、利尿効果、滋養強壮、鎮静効果が
あるとされています。

カリウム、でんぷん質、鉄分、リン、カルシウム、食物繊維が
多く含まれていて栄養豊富、
熱によるビタミンCの損失も少ないので
加熱調理はもってこいです。

下処理の鱗茎を一枚一枚はがしたり、
着色した部分をとりのぞいたりする作業が
少しだけ面倒くさいですが、
そんな苦労も忘れてしまうほど美味しいです。

焼いても蒸しても揚げても、
火の通し方次第でしゃきしゃきにも
ほくほくにも、とろとろにもなります。

他の野菜と合わせてチーズをのせて焼けば、
ほくほく食感が味わえる簡単グラタンに。

バターをのせてアルミホイルで包んで焼けば、
ほくほく百合根バターに。

さっとゆがいてあんかけに入れたり、
つくねの中に入れると、しゃきしゃき食感のアクセントを
加えることができます。

シンプルに素揚げやおひたしも美味しいです。

選ぶときは白くてぎゅっと詰まった感じの、
なるべく丸ごとおがくずに入って売っているものを選びましょう。

保存するときはおがくずごとそのまま、
または新聞紙で包んで、袋に入れて水気を避けて保存しましょう。

鱗茎をはがしてしまったものは、さっと茹でて冷凍しましょう。