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パソコンやテレビに囲まれて生活している現代人に、今急増しているのが疲れ目です。目の健康には、まずバランスよく栄養素を摂取することが大事なのですが、その上でさらに多く取ると良い食品があるんです。仕事(遊び?)疲れのあなたにお届けします。

 

 

 

 

先頭へ疲れ目とは

人間は情報の80%以上を目から得ているといわれるほど、目は大きな役割を担っています。このため、目は疲労しやすい器官であり、その機能を維持するためにエネルギー代謝が活発で、多くの栄養素を消費しています。

ただでさえ疲労しやすい器官であるのに、現代人は、テレビやパソコンなど、目をより一層酷使する環境に取り囲まれているために、最近では目の疲れや不快感を訴える人が急増しています。

疲れ目は毛様体筋(もうようたいきん)という筋肉組織の疲労によって生じます。レンズの役割をする水晶体が、そのまわりにある毛様体筋の伸縮によって厚みを変化させて網膜に焦点を合わせる、というのが目のメカニズムですが、近くを長く見続けると毛様体筋の緊張状態が続き、このために目が疲れてしまうのです。

疲れ目は、視力の低下、目が重い、充血する、かすむ、といった症状のほかに、頭痛、肩こり、吐き気、腰痛、倦怠感など、目以外に及ぶ症状を引き起こす要因にもなります。

先頭へ疲れ目に効く栄養素と食べ物

目の健康を維持するためには、目のエネルギー代謝で失われた栄養素を補給する必要があります。エネルギー源となる糖質や脂質、細胞を作るタンパク質、ミネラルなど、さまざまな栄養素をバランスよくとることが大切です。その上で、目を強くする栄養素をたっぷり摂取しましょう。

ビタミンA

「目のビタミン」と言われるほど重要な栄養素で、目の粘膜を保護したり、網膜を健康に保つはたらきがあります。不足すると夜盲症になったり、角膜が乾燥して視力が低下したりします。

ビタミンAには2種類あります。一つは、動物性食品に含まれ、そのままビタミンAとしてはたらくレチノール。もう一つは、緑黄色野菜に多く含まれ、体内で必要な量だけビタミンAに変化するカロチンです。

レチノールには過剰症があり、とりすぎると頭痛、発疹、疲労感などの症状が出る可能性があるので注意してください。カロチンには過剰症の心配はありません。

レチノールを多く含む食品

レバー、うなぎ、チーズ、銀だら、あなご

カロチンを多く含む食品

モロヘイヤ、にんじん、かぼちゃ、あしたば、ほうれん草、小松菜

ビタミンB1

視神経のエネルギー代謝を助けて、目から脳への神経伝達機能を正常に保つはたらきがあります。ビタミンB1が不足すると、この伝達機能のはたらきが悪くなり、疲れ目の症状を引き起こします。

ビタミンB1を多く含む食品

豚肉、うなぎ、たらこ、落花生、大豆、えんどう豆、紅ざけ、玄米、ぶり、かつお

ビタミンB2

目の細胞の再生を促進したり粘膜を保護する作用があり、目の充血を防いで疲れを回復させます。ビタミンB2が不足すると角膜が炎症を起こしやすくなり、目の充血やゴロゴロ感を引き起こします。

ビタミンB2を多く含む食品

レバー、うなぎ、どじょう、ひらめ、牛乳、ヨーグルト、ぶり、いわし、納豆、アーモンド、さんま

ビタミンC

細胞の結合組織であるコラーゲンの合成にはたらき、血管を強くするはたらきがあります。ビタミンCが充分に補給されないと、目の毛細血管が弱くなり、視力の低下をまねきます。

ビタミンCを多く含む食品

キウイ、いちご、グレープフルーツ・みかん等の柑橘類、さつまいも、かぼちゃ、キャベツ、レタス、ブロッコリー、カリフラワー

アントシアニン

目の網膜にはロドプシンという色素が存在しますが、目が光の刺激を受けるとこの色素が分解と再合成を繰り返しながら、信号を脳に伝達します。しかし、目が疲れてくると、ロドプシンの再合成のはたらきがにぶくなり視力が低下します。アントシアニンには、このロドプシンの再合成をうながしたり、網膜に栄養を運ぶ毛細血管を丈夫にするはたらきがあります。

アントシアニンを多く含む食品

ブルーベリー、黒ごま、赤じそ、赤キャベツ、すいか、ぶどう、なす(皮の部分)