椎茸は万国共通の健康食材

椎茸には1年間に2回、旬の時期があります。

3月から5月にかけてと、9月から11月にかけてです。

私たちは一般的に椎茸を秋の食材と思いがちなのですが、
実は春の食材でもあるのです。

まさにこれから春の旬を迎える椎茸ですが、日本をはじめ、東アジアを中心に
広く分布していて、特に中国では干し椎茸が中華料理によく使われています。

中国では椎茸を香蕈(こうしん)と称して生薬にもされています。

椎茸には、食物繊維はもとより、ビタミンD・レンチナン・エリタデニン・
レンチオニン・ミネラル類など、たくさんの栄養成分が含まれています。

ビタミンDは歯や骨を丈夫にするだけでなく、脳神経の発育にも欠かせない
栄養成分で、特に成長期の子どもには必須です。

また、エリタデニンには肝臓のコレステロールの代謝を促進させる効能があり、
血液中のコレステロールが増えすぎるのを抑制してくれます。

シイタケから抽出される多糖体のレンナチンには抗がん作用があるとされています。

椎茸は何といってもローカロリーな食材ですが、「干す」ことでさらに
保存期間や栄養価も上がります。

干椎茸にすると、ビタミンDの含有量が数倍にもはねあがるということが
分かっています。

旬の生椎茸をたくさん買いすぎたとき、一つ一つをラップでくるみ、
野菜室で保存するとよいでしょう。

また、カサと茎に切り分け、カサの部分はスライスして、ジッパーに入れ、
冷凍保存することもできます。

干し椎茸の場合は、未開封であれば常温保存できます。
開封後は、他の密閉容器へ移し替えての保存をお勧めします。

もし干椎茸が湿気を帯びてしまった場合は、是非天日干しを行ってみてください。

天日干しすることで、問題なく再保存できるようになります。