ほろりと苦い春の味「ふきのとう」

蕗の薹(ふきのとう)は、代表的な春の山菜です。

原産国は日本で、全国の山野に自生しています。

ふきのとうはつぼみの部分で、
この花が咲いた後の地下茎から伸びる葉が「ふき」です。

そして、ふきよりもふきのとうの方が
栄養価が高いといわれています。

ふきのとうは、カリウムを豊富に含んでいるので、
体内のナトリウム(塩分)を排泄し、
むくみをとったり高血圧に効果があります。

ふきのとうの独特の苦みは、
アルカノイドとケンフェールという成分です。

アルカノイドは、肝機能を強化し、
新陳代謝を高める効果があります。

またケンフェールは、活性酸素などの発ガン物質を
抑える効果があります。

ふきのとうの香りは、フキノリドという成分のもので、
胃腸の働きを良くする効果があるといわれています。

ふきのとうは独特な香りと苦みが好まれ、
お味噌汁の具、てんぷら、つくだ煮などに用いられます。

ふきのとうが沢山ある場合は「ふきのとう味噌」がおすすめです。

日持ちがよく、春らしい香りとほんのりとした苦味が利いておいしいです。

ご飯や冷やっこの上に乗せて食べたり、お酒のつまみとしてもおすすめです。

春が香る「ふきのとう味噌」の作り方

  1. 米の研ぎ汁にふきのとうをつけ、ゴミや泥を洗い流します。
  2. 弱火で、3~4分間ぐらい茹でます。
  3. 冷水につけ、アク抜きをします。
  4. 水気をよくきり、みじん切りにします。
  5. 味噌、みりんを加えて、混ぜます。